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自分の中の偏見に気づく

 フィンランドの首相サンナ・マリン氏が来日したニュースを見ました。

 朝日新聞の配信版ニュースでも、マリン氏の写真や生い立ちが、政治家としては異例の量で報じられていました。

 私もマリン氏の写真を見て、「わ~きれいな人だなあ。」と思わず感じましたが、多分彼女の報道写真が多いのは、フィンランドのNATO加盟による政治的・軍事的覇権争いの政治的なことよりも、きっと

 「美しすぎる(最近は禁句になっているようですが)政治家」というマスコミの本音が隠されているからでしょう。

 スウェーデンの首相も、モルドバの首相も女性で、欧米での女性の政治進出は、サッチャー首相、メルケル首相等、当たり前のこととみなされているのだなと、女性議員の割合が世界150位以下である先進国であるはずの日本の政情とくらべて感じます。

 そして日本の女性の政治進出は、女性の社会的地位の低さに日頃からあまり疑問を感じない私のような有権者の意識に支えられているのだとも。

 小学校から学級委員長は男の子、副委員長は女の子というのが、当たり前で、女の子が将来の職業を思い描くのに、政治家という概念は思いもしなかった昭和の時代。

 女性の社会的進出がずいぶん進んできていると感じられる日本社会でも、政治の世界ではまだまだそうでない現状を支持しているのは、私たち有権者なのだと思います。

 ロシア大統領がプーチンではなくて女性だったら、果たしてウクライナ侵攻したでしょうか?

 女性が表舞台にたってリーダーとして活躍した歴史を知らないから、政治の世界に女性がいないことを当たり前としていた女性である自分の性別に対する偏見に改めて気づかされました。