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充実した独り暮らしの2か月

 今日東京都で緊急事態宣言解除がなされる予定です。

 2か月近く行動が制限されて、仕事もほぼ休業状態。一人暮らしなので電話で実家の母と友人と話す以外、直接会話することなく過ごしてきました。

 けれども、もともと仕事以外は一人で過ごす時間が長く一人でいることは全く苦痛でない、実は内向的(この基準は一人で過ごす時間が好きかどうかだそうです)性格であるため、この2か月間全くストレス感じずに過ごせました。

 ジョギング、買い物がてらの緑道ウオーキング、家事ルーティンを済ませた午後は、ひたすら読書(塩野七生著「ローマ人物語全15巻」)の2000年前のローマの世界に浸りきり、思いっきり自分の時間を満喫できました。

 情報もラジオニュース以外ほとんどシャットアウトしていたからか、まるで世間から取り残された(2000年前の時代?)隔絶された世界に暮らしていたために、現実問題(今後の生活のこと等)はリアリティを感じて思考することができず、ゆったりとした穏やかな時間が流れていました。

 緊急事態宣言解除といっても、コロナウィルス感染の危険は完全になくなったわけではなく、感染予防に気を使いながら、それに見合った行動変容をしないといけないこと、今後どうなっていくか見えないということもあるのですが、このすっきりしない気持ちは、まだまだこの2か月間の生活を続けたいという思いがあることだと気づきました。

 人間何事にもすぐに慣れるもので、再びもとのような日常にも慣れていくのでしょうが、これからの老後を考えていく上にも、この2か月間の一人時間が大きな心の支えとなるような気がします。