昨日は日本中の誰もが10年前の「あの日」のことを思い起こしていたのではないかと思います。
私の場合は、ちょうど患者さんも途切れて、前日寝不足だったこともあり、春の陽気に誘われて、治療用のベットに横になっていたところ、突然の横揺れに襲われました。
「とうとう来たか!」
予想されていた首都圏大地震がと思い、さらなる大きな揺れが襲ってくるのではないかと
起き上がらず、家全体が揺れるのに任せていました。
ほぼ一時間の間に三回大きな揺れを感じましたが、
今思えば、3つのプレートが沈み込んだ衝撃でした。
テレビがなく、一人だったので、情報を手に入れることができずにいたところ、
その時山口の実家に帰省していた友人から電話があり、
今東北は大変なことになっている、津波が襲ってきている。と知らせてくれました。
東京は大したことはないけれども、多少の被害と交通マヒが生じるだろうと知らせましたが、
東北沿岸を襲った津波の被害の甚大さと、その後の福島原発事故と、
私自身には直接の被害はなかったのですが、その後の被災地の被害の様子や、それが日本社会全体に与えた打撃などと考えると、その後の10年は、この災害の影響が常に日本社会全体に影響を及ぼしていたことを痛感します。
そして、10年間のあの時生きていた親しかった人々。
あの時について共に語り合った人々の幾人かはすでに鬼籍に入られて、
語られた内容や顔の表情などが不思議と思い起こされて、
改めて10年の時間が流れたのだと感じます。
10年前に地震・津波、そして原発事故と、その後も日本を襲った数々の自然災害の様子は、
近い将来起こる可能性が高いそれらに近似する災害への教訓を私たちに教えてくれるものであると
心に銘じていきたいと思います。
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