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情動をぶつけることの弊害

 以前よく行っていた八百屋が移転していた先がわかったので11時ちょっと前に買いにいきました。

 偏屈(いつもぶっちょうずらでけんか腰の話し方をする)おやじだけれども、野菜の種類が豊富で変わった野菜もあり値段も安いので行列ができるくらいにぎわっていたので、今回も久しぶりに楽しみに開店時間(だと思う11時ごろ)店にいきました。

 従業員の女性と値札をつけていて、私もその様子を見てまだ開店していないことを理解すればよかったのですが、以前も開店していても無造作に箱に野菜を置いたまま間にしていたりしたので、そのつもりで野菜を手に取ろうとしたところ、従業員の女性から「あ~まだ開店していないんですよ~。」とこれかけられ、慌てて手を引っ込めたところ、おやじがじろっとにらみつけ一呼吸おいて核心的に(つまり衝動的ではなく)「勝手にさわるな!」と怒鳴りつけました。あわてて退散。

 マスクに帽子で人相が悪い者が、開店前の商品に手を伸ばしたこと、自分の売る商品に自信を持っていてそれを勝手に扱おうとしたこと、それらの理由があって、こちらも悪いことは反省していますが、なんか、その後一日非常に腑に落ちないもやもやとした気持ちになりました。

 コロナ流行でみなイライラしているからか、スーパーやドラックストアの従業員に怒鳴ったり心ない言葉を投げつけたりする人がいて、彼らは忙しさの疲労に加えて精神的にもダメージを受けているようですが、私の場合は自分自身にも落ち度があるのでしょうがないところもある(しかし、「開店前なので今はまだ売れないのですよ」とひとこと言えないのか)ので、状況が異なるのですがわかるような気がしました。

 できるだけマイナスの感情は自分自身で処理して他者にぶつけないようにしようと努力しているのは、それをぶつけられた時に私自身がひどく畏れ傷つくためでもあるのですが、一息おいて(アンガーマネジメントでは6秒深呼吸するといいらしい)相手の立場に立ってみれば怒りなどのマイナスの感情は収まってくると思うのですが。

 もしかすると、怒りをぶつけられた時に、同じように怒りをこめてその理不尽さを訴えればすっきりするのかな?

 そのような条件反射的な情動の発露は日頃から経験していないので苦手です。

 人に投げかけた言葉は必ず自分に戻ってくると思うからです。

 今回の件でこれからも決して人に心ない言葉を発しないと決意を新たにしました。