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情報はパワー

 OSINT(誰でもアクセス可能な公開情報によるデータ収集手法)によって、世界各国の政府や軍事や経済の「裏事情」を調査しているオーストラリアの機関interneto2.0が、中国におけるコロナウイルス感染は、2019年夏にすでに始まっていたという事実を暴露しました。

 もしそれが本当ならば、中国政府はコロナウイルス感染を公表した2020年1月よりも半年も前から感染を知っていたという証拠であり、それを隠蔽して感染拡大が引き起こされた要因にもなるとして、中国政府の責任が問われる事態を引き起こす可能性があります。

 私はこのニュースに何よりも感じたのは、情報はパワーだということです。国を動かす力を持ち得ると。

 佐藤優氏も自身の外務省時代のインテリジェンスの手法の大部分は、新聞などの公共のニュースソースからだと言ってましたが(ただし一般人が想定するような見出しからではなく、株式上場や、片隅の小さな何気ない記事から)、今回の情報源は、中国国内のPCR検査機器の発注状況を元にしたものです。

 あくまでPCR検査機器の発注情報で、それによると2019年の8月ごろからそれまで発注先でなかった動物関係の機関の発注が増えていることがわかります。

 そのことから推測されるのは、中国政府は何等かのウイルス感染症が広まりつつあることを2019年の8月のころからすでに知っていたという可能性です。

 情報の信ぴょう性に対して数々のふるいをかけた後にも、この情報の信ぴょう性は高いと判断されます。

 決して陰謀論ではないと。

 このインターネットの時代、情報こそがパワーだとつくづく感じます。