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コロナと情報公開

 朝日新聞デジタル版に紹介されていた、東京都によるコロナウィルス流行の状況の公開情報サイトを見ました。

 なんでも台湾の「天才プログラマー」の方がサイトの作成に関わっているようで、確かにとても分かりやすく、刻一刻と変化する流行の状況をヴィジュアルに示して、流行の現状把握ができました。

 今回のコロナウィルス流行に関しては、ダイヤモンドプリンセス号内の流行感染状況に対する岩田医師の告発をもみ消すなど、パニックを恐れての対応なのか?情報の統制が、人々の不安に拍車をかけているように思います。

 それが、マスクやトイレットペーパーの買いだめに走る現象に現れています。テレビがなく、スマホも持っていなく、SNS、ツイッターもしていない「デジタル格差」の底辺に位置する私は(もっぱら情報はNHKラジオとネット版新聞等のみ)、このような現象が起きているなんて知らず(自分でも本当に世間と隔絶していることを実感)、トイレットペーパーが切れかかっているので、ドラッグストアに買いに行って棚からなくなっていることに、唖然。店員さんに「トイレットペーパー売り切れなんですか?」とまぬけな質問をする始末です。

 これは福島原発事故の際にも、私なりに意識してとった行動に通じますが、必要で信頼できると自分で判断した情報源に絞り、それ以外はいっさい入手しないようにしました(身近な人から入ってくるいろいろな噂は話半分で聴き)。

 もともと慌て者で深く物事を考えることが苦手で、情報リテラシーは低いほうだと自覚している私は、このようにして、情報の洪水から身を守ることで、もしかしたら大切な情報入手が困難になるかも知れませんが(実際に必要なモノが手に入らないこともありましたが)、心の平静と素掘りこまれた情報による判断に身をゆだね、結果として精神の健康を保つことができました。

 今回のコロナウィルス流行の情報に対しても同じような対策をしているのですが、東京都が実施しているような情報公開様式がもっと国レベルで広がれば(台湾などは良い例)、流行によるデマや風評被害、パニックを回避できるようになると思いました。