患者さんから柿を頂きました。
庭に植えた柿の木が10年ぶりに実をつけたとのこと、
ちょっと小ぶりですが、引き締まった実が歯ごたえがあり甘味もちょうどよく、おいしくいただきました。
実家の柿の木も、一昨年の豊作から一転、去年は裏年だったのか、ほとんど実をつけていなかったので、
今年はどうかなあと。帰省する12月初旬までもつかなあ。
実家の近所では空き家が増えて、その庭先の柿の木も実がたわわになったまま放置されています。
昔は、どこの庭先にも柿の木が植えられていて家族で収穫した実を食べていたようですが、
現在は柿は年配の人は好むようですが、若い世代はあまり食べないように感じます。
たしか、柿は日本が原産だと聞いたことがありますが、だから、昔からどこの庭にも柿の木が植えられていたのでしょう。
そして秋になると、甘いものの乏しかった時代、子供たちのおやつとして重宝したのではないかと。
「柿食えば、鐘がなるなる法隆寺」。正岡子規の俳句にも描かれているように、柿は日本の秋を代表する果物であったようですが、現在はスーパーの果物コーナーでも、リンゴや他の果物にすっかり場所を占領されているように感じられます。
私もほんの数年前まで、柿はそれほど好きではありませんでした。
酸味の強い果物が好きなので、柿は甘みだけで酸味がないように感じられて、ほとんど口にすることがありませんでした。
けれども実家で柿が豊作の年、せっせと食べていたところ、柿の美味しさに目覚めました。
そしてなますやサラダなど、料理の食材としてもそのほのかな甘さが他の食材とマッチして、積極的に使うようになりました。
日本の秋の果物、柿を見直しました。
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