· 

電話で対談

 新型コロナウィルス感染が流行しているため、恒例の友人とうちでお茶して駄弁るのを電話で話すことに変更しました。彼女が実家から帰京する際、新幹線のぞみを利用したのですが、その日新幹線を利用して東京出張したらしい人がコロナウィルス発症したため、潜伏期間も含めて、私に移さないようにとの考慮してくれてのことでした。

 私としては、「そこまで気を使わなくても。それよりも彼女と直接あっていつもの馬鹿話をして大笑いしたいな」とちょっと残念に思いましたが、万が一コロナウィルスに移って、他の人に移してしまったらその責任を取れないと思い、彼女の「自粛」に敬意を感じました。

 「不要不急の外出を控えるように」との政府の達しですが、確かに感染症対策としては、感染源を広げないための最善の方法だと思います。消費が冷え込むなど当面経済的な影響などは、むしろ早く流行が収束することによって損失が少なくて済む可能性もあるのだから、行動の制限は有効な予防手段だと思います。

 テレワークや時差出勤が可能な職種は、そのような勤務形態に切り替えているそうですが、この機会に従来から進められてきた働き方の多様性による事業能率を検証するいい機会だと捉えて、積極的に進めていけばいいと思います。

 そう考えると、感染によって重症化された人にとっては気の毒ですが、感染症や自然災害などの人為的なコントロールが難しい物事にどのように対処すれば、社会的混乱や被害を最小限に抑えることが可能なのかの実証実験になるかも知れないと、本当は電話が苦手な私を気遣ってくれる友人と、直接会っているときと変わらず馬鹿話をして電話口で大笑いして楽しい時間を過ごして、そう感じました。