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乾燥と免疫力

 東京は年明けから雨がほとんど降っていなく、乾燥した寒い日が続いています。

 体から水分が抜けて、皮膚も髪も爪もぱさぱさになっています。

 免疫は、まず体の表面で侵入しようとする細菌やウイルスを撃退します。

 その際の最大の防御壁となるのが皮膚で、そこに空いている「穴=角質」は、

 堅牢な細胞の層が積み重なって、数ミクロンの細菌も通過することができないようになっています。

 けれども、皮膚の表面が乾燥して角質がぼろぼろはがれてしまうと、その綻びから細菌等が侵入しやすくなります。

 また喉や目の粘膜も常に潤っていることで粘膜表面の免疫細胞が働きます。

 乾燥は、感覚的に不快だけでなく、このように免疫力の低下に繋がります。

 オミクロン株の流行も拡大しているこの時期、

 免疫力を高めるためにも、肌や粘膜の保湿に留意することが肝要です。

 湿度の高さが苦手で、洗濯物がすばやく乾く、この乾燥した状態は実は好きなのですが、

 やはり、ほどが過ぎる乾燥に対してはしっかり対策が必要だと痛感しています。