アニエス・ヴァルダ監督フランス映画「顔立ちところどころ」を観て、感動しました。
内容は、当時88歳のアニエス・ヴァルダ自身も出演し、32歳のストリートパフォーマー、サングラスで顔を隠したJR(出会った人の顔の写真を撮って拡大し、建物に貼り付ける作品)と、全仏を旅するという内容ですが、
ニューベルバークの巨匠と言われるアニエス・ヴァルダが生涯を通じて、常に「ニューベルバーグ」として挑んできたことの集大成のように思えました。
とても斬新で、映画の新たな可能性を教えてもらいました。
そして何よりも印象的だったのが、88歳のアニエス・ヴァルダの顔でした。
とても味わい深く、堂々としていて、ウイットに富んでいて、
50歳も年の離れたJRの感覚に引けを取らぬ前衛的な感覚を老年になっても持ち続けているみずみずしさが、
顔の表情に現れていました。
顔というのは、その人が生きてきた年月が刻み込まれた年輪のようだと、
アニエス・ヴァルダの顔から感じました。
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