毎朝、ジョギングで走り始めた直後は、息も整わず、足運びもぎこちない走法ですが、
直線200mほど走っていくうちに、走り方も整い、楽に走れるようになってきます。
走行距離が延びるにつれて、走る速度も上がり、加速度がついてきます。
そうすると楽に走れるようになります。
坂道などに差し掛かると、足運びが重く感じられて、加速度が落ちてきていることがわかります。
「走り出したら、止まらないぜ!土曜の夜の天使さ~」とは、昭和のドラマの主題歌ですが、
加速度を感じながら走っている時は、この歌のような心境です。
うまく加速度に乗れたら、身体の重みが感じられなくなって、走るのが楽になりますが、
なかなかうまく加速度がついてこなければ、走るのがきつくなります。
このように加速度を感じながら走っていると、物事を始めて、次第に加速度がついてくると、
走りをやめるのは、身体的にも心理的にも困難になってくるのを感じます。
走るのをやめるよりもずっと心身の負荷が少なく感じられるからです。
「このまま、走り続けちゃえ!」と。
もしも身体や状況に緊急事態が生じたとしても、
加速度に任せて、最後まで突っ切ってしまいそうな。。
そんな予感がします。
コロナ感染パンデミックが生じ、
都内では入院できなくて亡くなる人が続出している中、
現在開催が身近に迫ってきているパラリンピックも、そしてすでに開催が実施されたオリンピックも、
開催決定により「走り出した」現象そのものが、加速度となり、止められなく(開催中止)なっているのだと、
自分自身の走る体験からそう思います。
走り続けるほうが楽であるけれども、それは多大な負を伴っているとしたら、
それに逆らうのに、大きな抵抗があっても、走るのをやめるのが賢明なやり方だと思います。
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