T・トマス著「恐怖の地政学」を読んで、21世紀のハイテクの時代で世界がインターネットで結ばれ、
地政学的な呪縛から逃れられたと思い込んでいたことが錯覚であったと教えられました。
それはロシアのウクライナ侵攻でも立証されています。
ロシアをウクライナ侵攻に突き動かしたものは、ロシアという国土が潜在的に持つ地政学的な要因だとつくづくと感じます。
東アジアの端の島国に暮らす私たちは、ユーラシア大陸の北東に位置する強大な大陸国家ロシアが、自国をどのように捉えているのかを理解することは難しいです。
大国であるのに、隣接しているヨーロッパ諸国の勢力拡大に怯え、元領土であった(ウクライナ)部分を侵害されているような被害妄想に陥っている。。。
人間が暮らすこと、生きているからには衣食住の確保が必須で、それは21世紀のハイテクによってそれを維持することが命を維持することに直結していた過去の時代に比べてはるかに容易になったのかもしれませんが、
人間は生き物である以上、生活する舞台=土地が形作る様々なものから完全に自由になることはないのだと思います。
ロシアのウクライナ侵攻も、この変わらないもの=土地の呪縛から生まれたものだと思いました。
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