ここのところの気温の急変のせいか、喉が少しひりひりして風邪に引きかかっているようです。
成人してから30年間、風邪で寝込んだ(引くことは何度もあり)、
つまり「こじらせ」たことのない私の風邪対策法は、とにかく体を温めることです。
風邪のウイルスが体内に侵入して初期の2~3日はほとんど自覚症状はなく、
体の免疫システムがウィルスとの戦闘が激しくなった頃に、
風邪と闘ったマクロファージが排出したサイトカインなどの炎症性タンパク質が
喉や鼻の粘膜などに炎症を引き起こし、喉の痛み、鼻水などの症状を引き起こします。
私の免疫システムは性能がいいせいか?そのような風邪の症状が出る前に、
たぶんウィルスが体内に入った頃から、体がなんとなくだるく、気分もいまいち盛り上がらない。
など「いつもとは違う」体の状態になります。常日頃から自分の体調の状態はベストに保つように
意識して心掛けているので気づきやすいことが、風邪対策をこじらせる早期に始めることができる要因となっています。
で、今回は、なんとなく体の調子がいまいちだなあと感じられた時から、積極的に体を温める方法、
特に、首、肩、肩甲骨などを、治療室にある遠赤外線を使って、汗ばむくらい温め続けます。
高温に弱いウィルスをやっつけるためです。
漢方の葛根湯は、成分の葛が体温を上げる作用があることから風邪の初期に服用するのが効果的です。
また葛根湯は肩こりの処方薬でもあります。血の巡りが良くなる作用からきていると思われます。
また頸には自律神経の副交感神経のセンターがあり、首の筋肉の血行を良くして緩めることは、
その間を通る副交感神経の働きを高めることになると思われます。
さらに肩から肩甲骨の間には、大人で唯一残っている熱産生細胞である褐色脂肪細胞
(赤ちゃんの全身は多くがそうで、赤ちゃんが温かいのはそのせい)があるところで、
そこを温めることは効率よく体を温めることができます。
で、今回もそれを実践して、今朝目覚めたら喉の痛みは良くなっていました。
首・背中を温める私の風邪対策は、今回もうまくいったようです。
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