国内の新型コロナ感染者数の類型が300万人を超えたそうです。
そして昨日までの類型死者数も2万人になりそうな勢いです。
身近な人でコロナに感染した人がいないので実感がわかないのですが、
300万人というと、東京都の人口の1/6、東京の全人口の6人にひとりが感染していることになり、
一つの大都市の人口すべてが感染したのと同じぐらいの数です。
そして2万人の死者数というのは、東日本大震災における死者数と同じ規模です。
欧米にくらべて感染者数も死者数も桁違いに少ない日本は、コロナ感染対策の勝ち組とみなされていることもありますが、
実際にこれらの数値を考えると、やはりコロナ感染症パンデミックは、日本社会にとって未曾有の災害であることがわかります。
そして私たちはこれほど「数」を意識し、それに振り回されている期間を2年以上も過ごしていることは。
未だかつてありませんでした。
数というのはあくまでも客観的なデータで、その下にはそれがもたらすリアルな現状が繰り広げられているのに、
これほど連日「数」に振り回されると、それに対する感覚が麻痺してしまい、リアルに対する想像力が喪失しているように感じます。
コロナ感染は、私たちに、自分自身が大衆のマスのひとこまの一部であるということを否が応でも意識させ、
けれども駒の実感が曖昧なままリアルな感覚を奪われてた漠然とした生活感覚を強いられる日々をもたらしているように感じます。
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