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権力の魔力

 東京のコロナ新規感染者数が減少傾向にあるものの、昨日はまだ1000人台。

 感染収束にはまだまだ時間がかかりそうです。

 「自宅療養」というなの「自宅放棄」と言われる病床ひっ迫のため入院できない患者数は以前高止まりのようです。

 そんな中菅首相が退任を発表し、ここ2週間、政権は次期首相に誰が立候補するか?の攻防が盛んになっています。

 首相候補の攻防を報じる政治ニュースもショーのようにかきたてて、受け止める有権者(といっても、今回の首相選挙は直接国民が投票することはできないのですが)の冷めた目と温度差は益々開いていくようです。

 首相という国の政治権力の頂点を手に入れることは、それほど魅了されることなのでしょうねえと、

 政治家たちが必死になって攻防している様に、どっちらけた思いを出だしてしまいます。

 国民からすれば、だれが首相になろうが、世の中が変わるとは思えず、

 単に政治家個人の権力欲だけが異様に映し出されて、益々政治に対する不信感が高まっていきます。

 権力欲は骨がらみと言われますが、たぶん人間(特に男)の本能に根差したものであって、パワーによって他者を支配することは強い快楽に結び付いているのでしょう。

 表面上は首相選挙という政治行為の様相ですが、一皮むけば、権力欲という原始的な本能に根差した欲求が丸見えの首相選に政治に対する不信感は募っていくばかりです。