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気温の激変の対処法

 今年の冬は冬型高気圧の勢力が弱くて、冬型気候が長続きしないようで、いつもならば東京の師走は乾いた空っ風の冷たい日々なのに、一日ごとに雨が降り、雨の日は日中でも10度以下、晴れた日は11月並みの気温と、日ごとに気温と湿度が激変する日々です。

 そういえば、9月から台風や大雨など、今年は温暖化で海水温の上昇のためか、雨が多く、すっきり晴れた日が少なかった気がします。

 このように気温の変化が激しくなると、体の恒常性を保つために自律神経はフル活動するため、交感神経と副交感神経のバランスが乱れがちです。

 自律神経は免疫細胞の活性化にも関係しているため、自律神経がうまく働かないと、風邪をひきやすくなったり、様々な疾患にかかりやすくなります。

 気温の変化だけでなく、エアコン暖房の室内温度の偏りがあったり、乾燥したりすることで、上半身と下半身の体感温度が違っていたり、粘膜が乾いてウィルスや細菌などが繁殖しやすくなることも、自律神経のバランスの乱れに関係します。

 服装でこまめに調整することと、体の冷えやすい部分(手首、氏首、首筋)をウオーマーで包んで冷やさないようにすること、喉が渇く場合はマスクをして自分の吐く息の湿気で湿らせること、こまめに水分(できれば室温以上に温めた飲み物)を取ること、そして免疫細胞の成分となるタンパク質を摂取すること。

 体温は体の数センチの気温を感受することで、調節されているので、衣服やウオーマーによる個人の防寒対策が一番効率的で効果的な方法だと思います。

 この冬はこれからも気温が変化しやすい気候のようなので、自律神経の働きを整えることを意識してやっていきましょう。