患者さんからご自宅の庭で実った甘夏を数個頂きました。
直径15センチにも達するぐらいの大ぶりな立派な甘夏です。
今年はなんでも豊作だそうで、木一杯にたわわに実っているそうです。
今年はラニャーニャ現象のためか、世界各地でも寒波が襲来していて、アメリカのABCニュースでもその様子が連日報じられていますが、日本でも豪雪地帯の北陸をはじめ、北海道から山陰地方まで、近年にない大雪になっているようです。
東京は雪こそ降らないものの、寒い日が続いていて、けれども季節は着実に春へと進んでいるということを、
甘夏の黄色く、ごつごつとした肌さわりがら知りました。
こんなに寒いのに、自然の生き物たちは寒さに耐えながら、やがて来る春に備えている。
日本は四季があって本当に良かったと感じます。
厳しい夏や冬の寒さに精神的に耐えられるのは、ひとえに、
やがて必ずやってくる秋や春の訪れに対する期待感を抱くことができるからです。
「今、厳しくても、きっと楽になれる。。。」
ずいぶん前乾季で一年のうちもっとも暑さの厳しいタイに一人旅を3週間あまりしたことがあります。
バンコクの知人の家に泊めてもらって、暑さに体調をくずしながら街を散策していた夕暮れ、
大勢の市民が暑さの中、ラッシュアワーでごった返す街のかなたに、ぎらぎらした真夏の太陽がしずもうとする
気温35度を超えていたであろう夕暮れに、暑さへの疲労もあったのでしょうが、感じたことは
「終わらない夏」でした。雨期といっても気温が20度を上回り、乾季は30度を超す暑さの季節しかない
タイではメリハリのない、永遠と続く同じような時間が過ぎていくのだなあと強く感じたのを覚えています。
夏の暑さも冬の寒さもできれば「穏便に」してもらいたいのですが、
やはり四季のメリハリがあることは、
季節の植物のめぐりを楽しむことができるだけ、有難いことだと思いました。
春よ来い!
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