ここのところ毎晩アマゾン配信ビデオを観ています。
話題になった映画でないものばかりなので、ストーリーは全く分からず、
出演俳優もどこの映画なのかも確かめないまま、
まるでくじ引きのように「えいやっ」と見始めるのですが、
これが、意外にもすべて当たり!
どれも面白くて、最期まで夢中になって観ている日々です。
昨夜は、「幸せなひとりぼっち」という、妻に先立たれた偏屈の初老の男性が、自殺を何度も試みるのですが失敗するうちに、近所の人たちと親交を深めていく。。。という内容でした。
俳優の台詞を聞いていて、フランス語でもないし、ドイツ語に似ているけれども知った単語(大学の第二外国語はドイツ語選択、笑)はなかったので、それらの国は除外されたのですが、映画の中で、スエーデン国旗が掲げられていたので、スェーデン映画だということに気づくという始末。
確かに、主人公が60歳を前に(日本人では70代後半のおじいさんに感じられましたが)リストラされる際、
転職のための職業訓練校を紹介されたり、主人公の愛車がサーブ、友人がボルボ、
そして何より人々の様子がフランス人にもドイツ人にも、もちろんイタリア人でもない、
日本人である私が理解できるようなわかりやすい国民気質を体現していない、
強いてあげれば、堅実で、自己主張が(主人公以外)それほど強くなく、普通の生活を大切に楽しんでいる様子が、スウエーデン気質なのかと思いました。
しかし、主人公と親しくなる若い妊婦はイラン人の移民であったり、ゲイのトルコ移民(ケバブの店の息子)など、北欧諸国にも、移民問題があるのだなあと知ることもできました。
映画にはその国の国民性というもの、その国の人の無意識の表徴が描かれているなあとつくづく感じました。
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