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コロナが明らかにした「国民一丸」は無理だということ

 東京2020(2021なのに)オリンピックが開幕したようです。

 私はどのスポーツ観戦にも元々興味がないうえに、

 この状況下で開催されるオリンピックに対して、

 ほとほと呆れているため、すべての競技を観る(テレビがないので物理的にも無理)ことをしないことにしています。

 スポーツは他の趣向と同じく全く個人的なものであって、やりたい人がやればよく、

 興味のある人は応援すればいいと思っています。

 それを国民一丸となって、国家行事として競技大会の開催を要請されることには、

 もともと反対でした。

 過去にナチスがファシズムの宣伝のためにオリンピック開催を利用したように、

 ソ連のアフガニスタン侵攻に抗議するために西側諸国(日本も含む)がボイコットしたりと、

 オリンピックを祭典として、国家の権威に利用しようとすることが証明されるように、

 オリンピックは国家的行事であるため政治的になる可能性をもともと潜在しています。

 それに加えて近年は経済効果の影響も大きく、

 東京大会ではコロナのために失敗しましたが、

 この目的が大きかったと思います。

 というか、これが最大の目的だったのだと思います。

 海外からの観客は来なく、国内観客も無観客で開催される東京オリンピックは、

 始まる前から失敗だということです。

 多くの東京都民は緊急事態宣言が出て、外出自粛なのに、行楽地へ向かう渋滞がはっせいしていて、

 オリンピックに背を向けています。

 私はむしろこのような国民の姿勢は当たり前だと思います。

 なぜ国民一丸となって、オリンピック開催を支援しなければならないのか。

 スポーツに興味のない国民の権利も認めてほしいと思います。