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コロナによって明らかになった後戻りできないもの

 為末大氏がコロナによって自身の活動、スポーツ全体にどのような影響が生じたかを語っていました。

 為末氏はとても論理的な思考をされる方で、今回のコロナの影響についても、

 何が変わるのか?それはコロナが終息した後もそのまま元通りになるのか?

 それともコロナ禍によって変わらざるを得なかったことが、元々持っていた構造的な問題をあぶりだして、新たなフェーズに変化していくきっかけとなったのではないか?

 これら二つのことを区別することが大切だということでした。

 具体的には、コロナの三密を避けるため、直接のスポーツ指導は難しくなりましたが、動画配信という形で指導することができる。

 それも地域や時間に限定されない、いつでもどこでもが可能が可能になるというものでした。

 でも、それは別にコロナがなくてもテクノロジーの発達によって可能になってきていたことで、ただコロナ禍というひっ迫した状況が、それらを積極的に利用しようという機運を高めただけではないか。

 考えることは、コロナによって潜在的に進行していた変化の兆候が明らかになったのか、もしくはそれは一時的な現象なのかということだと。

 私自身も自分の仕事が直接患者さんの身体接触を伴うものであるだけに、コロナの影響をもろに受けている状態ですが、これからもコロナ以前のような形態で仕事を進めていけるのだろうか?

 変われる可能性はあるだろうか?

 と日々考えています。

 身体が癒されるとはどういう作用か?

 身体と心の関係は?

 私がアプローチできるのは、そのどの部分なのか?

 コロナによって私自身の治療の可能性が広がっていくことを考える日々です。