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コロナの一年

 今、盛んに新型コロナパンデミックが生じてから1年経過したことがニュースで取り上げられています。

 誰もが、一年前に現在のような状況になるなんて想像もしていませんでした。

 そして私自身も他人事のように行っていますが、人と接する仕事であるためかなりの影響を被って、

 ここ一年は休業に近い状態です。

 幸い、感染のリスクにもめげず通ってくださる患者さんもいらっしゃって、

 「ここはひたすら状況に耐えるしかない。」と、自分自身の生活は一年前とほとんど変わらないルーティンを固辞して、生活リズムを崩さないようにしています。

 もともと独りでいることが苦にならず、あれこれと歩き回ったり、読書をして過ごすことが多かったので、

緊急事態宣言がでて、外出自粛要請があっても、普段と変わりなく過ごしています。

 改めて思うのは、自分と世界は、否が応でも、繋がっているのだということです。

 中国で発生した感染症が自分の生活にこれほど影響を与えているという実態は、

 実感のないまま、いきなり、いままでの当たり前だと思っていた日常を、「緊急事態」なものに変えてしまいました。

 コロナ流行の当初には、「アフターコロナ」、「ウイズコロナ」という言葉が盛んに言われていましたが、

現在その言葉を聞くことはまれになったほど、それが私たちの日常に浸透しているからでしょう。

 ワクチン接種が広まりさえすれば、このコロナ禍が終わる。。。。

 けれども、コロナによって変えられた私たちの生活は、すっかり元のようには戻らない、

 別のフェーズに進んでしまったように思います。

 毎朝ジョギングする駒沢公園の梅林の紅梅が花をつけだしています。

 ちょうど1年前コロナ流行が始まりだしたときも、同じ梅の花が咲きだしていました。

 季節は変わりなくめぐっていくものだと、

 ウイルスによって奔放される人間社会と比べて、感じました。