緊急事態宣言解除後も予想された通り、第二波の兆候?か、感染者数の増加が表れています。実際解除されてから2週間後の感染者数が、解除の正否を表しますが、解除後も感染から完全に自由にはなれない、すっきりしない、もやもやの日々がこれからも続くのかとうんざりした気持ちになります。
このもやもやは、私たちがリスクというものに、そしてリスクを含めた思考に慣れていないことからくるのだと思います。
物事は白か黒が、全か無かですっきりしたい。一変の曇りなく憂慮なく過ごしたい。という安全に対する根源的な思いがあります。
しかし世の中の事象すべてが、100%割り切れるものはなく、それはリスクという概念です。
私たちはいくつもの危険の可能性を予想しながら、それに対して100%の防御など不可能と知りつつ、それでも自由と安全との計りをかけつつ、自らに降りかかるリスクを管理しながら生きているのが実情です。
だから、今回のコロナ感染リスクに対しても、これまで本来的なリスク社会の様相が露呈されただけで、それに対するリスク管理としては、感染リスクに対する正しい知識を得て、自由の制限の意義を問いながら暮らしていくしかないと思います。
ただ、コロナのような感染症リスクの難しさは、自分自身に対するリスク管理だけではなく、他者との関係性も含んだリスクであるため、自由を求めるという人間の本能的な欲求が、社会の同調圧力によって極端な線引きによって利己的、自分勝手という烙印を押される可能性が高まるということです。
そこまで自由を制限して厳しいリスク管理する科学的根拠はあるのか?
できるだけ正しく効果のある、それでいてなるべく個人の自由を制限しないようなリスク管理を、そのアンビバレントさそが、これからのアフターコロナの中で模索していく生活様式なのだと思いました。
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