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コロナと物流

 コロナがパンデミックになって都市閉鎖されているところでも、食料をはじめさまざまな宅配の物流が人々の生命線を支えているようです。そこで働いている人たちの感染リスク管理はどうなっているのでしょうか?

 アメリカのあるネット販売の物流倉庫で働く従業員たちのインタビューによると、広い倉庫で働くとはいえ、運搬のためのフォークリフトは複数の人が操作し、それに対する消毒などなされていないそうで、彼らは感染の不安におびえながら働いているそうです。

 しかし多くの企業が店舗での小売りが不可能になっている現在、ネット販売に主力を移して生き残りをかけて、販売を強化して従業員も急募しているそうです。

 彼らは収入のためにやむおえず感染のリスクにおびえながら働いているのですが、注文される品々は、例えばアロマキャンドルなど、「不要不急」とはかけ離れた品々が多く、「アロマキャンドルのためにコロナに感染したくない」という、コロナパンデミックな状況の矛盾する状況に苛立ちを覚えているようです。

 日本の場合は、また東京はロックダウンにはなっていませんが、もしそうなったならば、アメリカの状況と同じようになり、アマゾンなどの巨大倉庫内で働く人たち、宅配従業員たちへの感染リスクはしっかりとなさているのかなあと心配になります。

 リモート勤務によって、感染リスクを減少させることは理にかなっていますが、そうすることが不可能な職業の場合、利益を上げることを優先して、従業員の安全を守ることをおろそかにしていないか。コロナに対して「ブラック」になっていないか。万一ロックダウン状態になった時に、それでも働かなければならない物流業界の人たちの感染リスク管理をきちんとしてほしいと思います。