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旧暦と新暦の「あいだ」

 11月に入りました。

 11月は「霜月」。

 東京では霜が降りるのは(都会は冬空気が乾燥しているのでめったに霜は降りませんが)、1月2月の厳冬です。

 日本の季節を感じるのは、新暦よりも旧暦に従ったほうがいいと聞いたことがあります。

 旧暦は日本の風土に合っていて、その時々の季節の特徴を表わした言葉で表現されています。

 しかし、太陰暦であるので、現在採用している太陽暦と1か月半ぐらい早めにずれていて、

 いつも、旧暦の行事と実際の暦のそれとのずれに違和感を感じていました。

 昔の人が季節の移り変わりを感じた太陰暦での行事は、太陽暦に換算して現在に取り入れれば、

 実際の季節のめぐりと、日本古来の行事とがマッチして、季節の移り変わりを感じ取りながら

 暮らしに活かしていた日本文化をもっと感じることができるのになあと思います。

 旧暦には72節句といって5日ごとに季節の移り変わりを区切り、それぞれに名前をつけている節句があり、

 以前ラジオで節句ごとに、ピアニストの方がイメージされたピアノ曲が流されていた年があり、

 昔の人は微妙な変化から季節の移り変わりを感じ取っていたのだなあと、

 その感受性に感嘆しました。

 旧暦を新暦に換算すると、現在は、9月の終わりぐらいかな?

 そう考えて季節の行事を捉えてみようと思います。