堀田秀吾著「科学的に元気になる方法集めました」は、元気になるための「科学的に立証された」方法を列挙していますが、その中でマッサージの科学的な効用がありました。
マッサージ受けると気持ちがいいのは、ストレスに反応して分泌されるコルチゾルが31%低下する一方で、セロトニンは28%、ドーパミンは31%も増加するという、体が元気になる反応が生じるからということが科学的に証明されたとありました。
仕事柄、患者さんにマッサージを施しますが、ほとんどの患者さんが、マッサージを初めてほどなく、呼吸が深く緩やかになってきて身体が緩み、そして寝入ってしまいます。
それはこのような脳内で神経伝達物質の分泌が変化している作用によるものなのだと納得。
そしてそれは施術を受ける患者さんだけでなく、施術をする側である私自身も同じような(困ったことに、同じように眠たくなってしまうほど)リラックス効果があるのです。
プロとしていつも自分の調子を一定の高さにキープすることに努めてはいるのですが、人間だから多少は日によってブレが生じてしまうことがあります。
ちょっと疲れているなあとか、集中できないなあと感じながら施術を開始したときでも、患者さんに触れているうちに、確実な実感として、身体がリラックスしてきて、心地よくなって、そして施術が完了する頃には、患者さんだけなく、施術者である私自身も元気になります。
施術をする側は、実際に身体的な刺激を受けるわけではないですが、触れた手を通じて、患者さんのリラックス感に共鳴が生じるのではないかと。そして自分の側からは公言しませんが、患者さんの感想でよく言われるのは、触られた部分が温かくなる現象(気?)が生じます。
その際私の手には「来た~」という電流が流れるような感覚が走り、手がかっ~と熱くなります。
理系出身者として、科学的に証明不可能なことを、あるとか正しいと言わないようにしていて、気の存在も、東洋医学の源泉とはなっていますが、それによって治る治らないの手段とはしないようにしています。
ただ、マッサージによる施術を受ける者、する者の脳内の変化は、もしかすると「気」の存在の科学的に証明された現象なのかもしれないと思いました。
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