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待ち構える

 オミクロン株の急速な拡大が始まりました。

 欧米の感染状況をみても、オミクロン株は感染力がこれまでの株とは比べようもないほど強いようです。

 第六波は必然と思われます。

 オミクロン株は感染しやすさと反比例して、重症化率が少ないようです。

 これはウイルスの人への感染が繰り返されるたびに弱毒化していくという性質が現れ始めた傾向と言えるのではないでしょうか?

 1914年に猛威を振るったインフルエンザも、感染拡大当初は、重症化や死亡率が高かったようですが、

 何度も感染の波を経験していくうちに、現在のような季節性インフルエンザとしての様相を呈するようになってきました。

 コロナもこのような経過を経るのでしょう。

 また変異に早急に対応できるRNAワクチンの開発や、飲み薬で重症化が防ぐなど、初期のインフルエンザ流行時とは異なり、感染症対策に様々な手段を持ち得るようになったことは21世紀に生きる私たちのアドバンテージだと思います。

 ただ、相手がウイルスという自然だけに、我々人間の都合のいいように簡単には引き下がってくれないのだと、

 予想される第六波にうんざりしながら待ち構えています。