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街の本屋さん

 読む本のすべては公共の図書館から借りている読書好きとしては「不届き者」ですが、

 街の本屋が次々と消えていき、残るのはターミナル駅にある大型書店か、アマゾンなどのねっと配信だけになってしまうことをさびしく思っています。

 確かに現在残っている街の本屋の多くは、取り扱う本のほとんどが雑誌や漫画だけになって、

 ぶらっと寄って本を眺める愉しみを味わうことができなくなっています。

 けれども札幌の伝説的な本屋久住書房の店主著「理想の本屋をつくりたい」を読んで、活字離れ、デジタル化の世界で、紙媒体の書籍を売ることがいかに大変か、けれども書店は本を得るだけでなく、街の文化拠点でもあるという志の元、様々な企画を立ち上げ、融資に苦しみ、書店を存続させて、力尽きてしまった(肺がんで66歳で死去)久住氏の志は、街の本屋経営者のだれもがもっているものだと思いました。

 本屋のない街は、心のオアシスがなく、知的余裕の時間を持てない、乾いた街のような気がします。

 様々に苦労しながらも本屋存続を試みている全国の街の本屋にエールを送りたいと思います。

 そして経済的なことから現在は大好きな本を購入することがかなわないですが、

 少しでも余裕ができたら、そのような魅力的な本屋で是非新たな興味のひく本に出会い、

 本を購入していきたいと思っています。