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流れに任せる

 キャリーバックを引きずりながら足早に行く人を多く見かけるようになりました。

 去年は全く見られなかった光景ですが、今年は、今のところ感染状況が落ち着いているので、

 今のうちにということで帰省や旅行に出かける人が増えているのでしょう。

 人間は慣習によって形作られていて、コロナで今までの慣習が断ち切られ、もどに戻らないものも多々ありますが、

 1年に一度の家族との再会は、真っ先に再開される慣習なのだと感じます。

 コロナ感染症が始まった去年よりも、今年の方がその影響は強く感じられます。

 メリハリのない時間が過ぎていき、けれども、状況に逆らうことはできず、仕方なく流れに任せるしかない日々。

 けれども、何かが失われている、それが本来ならば出会われるはずの時間だったのかもしれないと、

 喪失によってしか自覚できません。

 気が付けば、いろいろなものがすでに失われてしまっている。。。

 流れに身を任せていただけなのに。

 来年は、その喪失から、新たなものを生み出すことができますように。

 今年の残された日々は、何かがわかならい失ったものを弔って過ごそうと思います。