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ナッジ

 新型コロナウィルス感染対策のためのこれからの生活の指針として「ナッジ」が取り上げられていました。

 「ナッジ」とは、行動経済学の言葉で「選択の自由は確保しつつ、好ましい方向へ行動を促す」方法のことを指します。

 ステイホームが求められ、しかし(経済的な理由から)感染予防しつつ外出も求められるという矛盾を現在の私たちは求められています。

 今の私たちに求められる第一のことは感染予防です。まずこれを大前提として、それでも可能な生活の自由を確保しなければならない。何でもない日常の行動の選択においても、難しい連立方程式を解くようなおいても気持ちになり、無意識にすべての行動できた感染流行前と比べて不自由さや面倒くささを覚えます。

 しかし考えてみれば何の制限もないと思っていたのは、単に自分の想定した範囲の中のことで、ウィルスだけでなくすべてのものに対するリスクは想定範囲を広げることによって生じてくるものです。

 特に地震などの災害が起こる確率が高くなっていきている今日この頃、新型コロナ感染という現実によってクローズアップされただけで、ナッジ的な行動の必要性は常に必要であり、それを身につけることはマストであると思います。

 ナッジをスムーズにするためには、デフォルト(初期設定)をあらかじめ決めておき、ハードルを低くすることが秘訣です。

 自分自身で新型コロナウィルス感染予防のために必要なナッジは何かを考え、そのためのデフオルトを工夫する。そうすると、いちいち意識しなくてもナッジの目的は達成できる。

 それは社会全体に対しても感染予防として求められる有効な手段で、みんなでナッジを考え、社会的な合意を形成していくことがこれからの新型コロナウィルス感染感染予防には必要だと思いました。