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何もしないだけが休息ではない

 クラウディア・ハモンド著「休息の科学」を読んでいて、休息についての概念が覆させられました。

 休息というと、何もしないことで心身を休ませることだと思っていましたが、

 心身を休ませることが目的で、ただ単に物理的に何もしない行為そのものではなく、

 心身がリラックスしたと感じられることが休息であるということです。

 したがって、激しい運動によっても、心身がリラックスするのならばそれは休息であって、

 (「きゅうそく」を変換すると「急速」が先にでてくるように)、その人が休息だと感じられていることが休息で   

 あるということです。

 本では大学の心理学教室が実施した「あなたが休息と感じることはなんですが」のアンケートの上位10位についての解説をしているのですが、意外にも心身を活発にしていることが多いようです。

 「貧乏性」という日本語の言葉があるように、多くの日本人の御多分にもれず、私も「じっとして」休息することが苦手です。

 じっとしていることのほうが疲れてしまうのです。

 したがって、本でも書かれているように(私のような人は多い)、適度に心身を動かし、紛らすほうが、リラックス効果があるようです。

 その中で、現在私がハマっているビデオ配信番組を観ることも、立派に休息の一種であること(9番目に挙げられていました)されていて、普通テレビを見るなどの受け身の行為は、「生産的な」休息ではないと見なされるのですが、バーチャルな体験をすることは、実際に経験することと同程度脳を活性化する可能性があるということです。

 毎日のジョギングやウオーキングなどの激しい運動も、私にとっては休息になることを実感しています。

 どうやら、私は知らず知らずのうちに休息をしっかりしているのだと知りました。