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認知症新薬に期待

 アメリカのバイオゼンと日本のエーザイ製薬会社が共同で開発した認知症治療薬が、FDAで製造販売許可が下りたとの新聞記事を読みました。

 認知症の原因とされる脳に蓄積されるアミロイドβの産出を抑える作用があるもので、

 これまでの認知症薬は進行を緩やかにする働きしかなかったのですが、今回の新薬は軽度の認知症症状を長期的に抑える働きがあるとのことです。

 ということは、この薬を認知症初期に服用すれば、認知症の進行が抑えられることが期待されます。

 先日認知症初期のひとり暮らしの母の介護のために帰省してきました。

 認知症症状に気づいて脳神経外科で診療してもらい、アルツハイマー型認知症であるとの診断を受けて3年。

 母の認知症症状は徐々に進行し、現在は記憶障害(5分前のことも記憶できない)が主な症状ですが、

 それが下で、様々な行動異常が感じられました。

 突然スイッチが入ったように、家じゅう、探し出したり、何度も鞄の中身を確認したり。。。

 その際の母の様子は、何かに憑りつかれたような表情で、それを見ると不憫で母が何か遠い存在になったように感じられて悲しく、そしてこれからを思うと不安な気持ちになりました。

 新薬では母のようにすでに進行した症状には効果がないと思われますが、

 両親とも認知症を80歳を超えてでありますが、

 認知症発症の遺伝的傾向が高いと思われる子供として期待しています。