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脳も食べる

 石浦章一氏の著書「タンパク質はすごい!」の中で、脳神経伝達物質であるドーパミン・ノルアドレナリンやセロトニンについて書かれていました。

 これらは食事によって摂取したタンパク質が分解されたアミノ酸のフェニルアラニンやトリプトファンを材料としています。

 つまりしっかり食事をしないと、脳は満足に働かないのです。

 食べたものが体をつくり働かせていることは常日頃から意識して食べる内容にも気をつけていますが、脳も食べたものによって作られ機能しているということに改めて気づかされました。

 ただし脳は摂取し消化したものの多くは分子が大きくて、血液脳関門を通り抜けることができないので、脳に行き渡る栄養素は限定されていますが。

 しかし最近の研究では、血液脳関門はそれほど厳密な「ベルリンの壁」ではなく、それを構成している血管の内側の脳サイドの近くにあるグリア細胞と頻繁に物質のやり取りをしていることがわかってきました。

 私は毎朝起きてすぐバナナを一本食べるのを習慣にしているのですが、それはバナナにはセロトニンの原料のトリプトファンが多く含まれ、またバナナの糖質がグルコースとして脳のエネルギーになるからです。

 またフェニルアラニンが多く含まれる乳製品はヨーグルトを毎日300ミリも食べています。

 今は思い出せない情報がきっかけで始めたことですが、日々の精神的健康は、脳に「効く」食べ物によって維持されているのを実感しています。