ダニエル・エイメン氏の脳に関する本を読みました。
氏はアメリカでもいち早く脳のSPECT検査を取り入れ、様々な精神疾患や心身の体調の悪さを、
「脳の機能低下」として明らかにし、機能を高める薬物や食事や生活習慣などを治療に取り入れています。
その中でエイメン氏が警告しているのは、
「脳は非常にデリケートな組織なので、繊細に取り扱わなければならない」
というものです。
豆腐のようにやわらかく、堅く内側がデコボコした頭蓋骨に囲まれ、侵入する物質の影響も受けやすい脳は、
外傷や有害物質の影響をダイレクトに受けます。
氏の下を訪れる心身の不調を訴える患者の脳をSPECTで見ると、それらの後遺症が脳に如実にあらわれています。
特に、脳が発達段階である20歳以下の若い世代の脳を守ること、具体的にはスポーツなどで脳に衝撃を受ける、
ヘディングやラグビーやアメリカンフットボール、ヘルメットなしのバイクや、シートベルトなしの自動車運転等々の禁止、アルコールやタバコやカフェインの禁止もしくは微量に留めることなど。
ちょっとやりすぎではないかと、コーヒー好きの私などは厳しく感じて、とても守れそうもないのですが、
これらの刺激は脳に確実に悪影響を及ぼしているようです。
確かに私たちが生きて体験していることのすべては脳が機能しているものによって生じているのだということを考えると、そのパフォーマンスを最大限挙げること、それができないまでもそれを制限もしくは低下させるような行いを防ぐことは、快適に生きるための術であると思いました。
これからは、身体だけでなく、身体の一部でもあり、その司令塔でもある脳をもっと労わっていこうと思いました。
コメントをお書きください