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重い荷物を背負って

 昨日は往復12キロ、1200歩をかけて業務スーパーへ

 月に一度の「買い出し」にいってきました。

 登山用のバックパックを背に。

 往路は(箱根駅伝の実況中継が耳に残っている?)、空のバックですいすい早歩き。

 けれども、一か月分の食材のまとめ買いで、多分総重量10キロ以上にもなる荷物を背負っての復路6キロは、

 途中、痛めている右股関節が痛み始め、そろそろ歩き。

 「これは平地で登山をしているようだ。」と、自問しながら緑道を歩き続けました。

 10年以上自転車に乗ることをやめて以来(歩道走行が禁止され、それまでに何度が自転車で危険な目にあっていたので)、買い物もすべて徒歩でリュックを背負ってのスタイルですが、

 長距離、重さ、股関節の痛みの3重パンチで、自分のしていることの愚かさを痛感しました。

 自転車にすればいいのにね。

 けれども、痛みに苦しめられながらも、一歩一歩背中の重みを踏みしめて歩いていると、

 「諏訪式」という本で、諏訪地方で、昔から手工業が発達、それも軽薄な製品ー生糸、寒天、時計、オルゴール等ーの製造が発達したのは、四方を山に囲まれた諏訪盆地から外地へ製品を運搬するのに「背負える」ことが最低限条件だったとあった理由が身をもって実感しました。

 峠を越えて物を運ぶには、人の背や牛馬の背に乗せてしか手段のなかった当時、背負えるぐらいの軽いものが運搬の条件であったようです。

 しかし、家に到着して、重い荷物を下ろした時の解放感と勝手な達成感。

 買い物ぐらいでこれほど精神的充足感を味わえるとは。