新聞のネット配信で脳科学者の川島隆太氏が「オンラインは孤独化する」として、
オンラインでのコミュニケーションの脳の活動を調査した結果、
対面コミュニケーション(イン・パーソン)の時に活性化する、
相手の心をシュミュレーションする脳の3つの領域の活動量が低下していたということです。
それは、コロナ禍で増えたオンラインのコミュニケーションの「物足りなさ」を実感する私自身の感覚がうらうちされたように思いました。
毎月うちに来てくれて、4~5時間、本当にたわいのない対話を延々続けていた学生時代からの40年来の友人が、母親の介護で実家にずっと帰省していること、コロナ禍ということもあって、
オンライン(私たちの場合はSkype)対話会を月一ぐらいでしています。
実際に対面で話すのと、場面上で話すのと、物理的には同じ距離(数十センチの間隔)なのに、
そして話す内容はほとんど同じなのに、
どうしても、違和感、満たされなさ感が残ってしまうのです。
文明の利器(昭和の言葉ですね)の恩恵は十分に感謝しているし、これがなければもっと欠如感があるのでしょうが、
直接同じ空間を共有するコミュニケーションが、脳の活性化にも影響を与えていることを知り、
その威力を改めて知りました。
オミクロン株の急速な拡大で、
東京ももう数週間で、再び緊急事態もしくは蔓延防止宣言が出ることが予想され、
ますます、直接のコミュニケーションが不可能になってくると予想されます。
それまでは、くすぶるような欠如感を抱えたまま、オンラインコミュニケーションを続けていきます。
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