今日は大晦日。今年一年の終わりの日です。
いつもと同じ日なのに、大晦日だと意識すると、自然と今年一年を振り返ってしまいます。
今年もいろいろありませんでした(笑)。
とりわけ意識に上るような出来事が思い出されないのは、認知症の前駆症状でなければ(かなりその心配あり)、
日々平凡つつがなく過ごせたということで、自分をとりまくすべての人や物事に感謝です。
若いころは変化や刺激のない生活=退屈と、価値を感じられなかったのですが、40過ぎたころから、ルーティン低活が大好きになりました。
「繰り返しは幸せ」
ミラン・クンデラの「存在の耐えられない軽さ」の中で、登場人物たちの波乱万丈の人生(その多くは社会情勢に否応なく巻き込まれた結果)の果てに、田舎の農家の生活を送っているなかで、飼い犬のルーティンな行動に対して主人公の女性が抱いた言葉で、深く共感しました。
韓国のことわざの中に「一度は数に入らない」という言葉もあります。
人生の峠を越えて、残りの時間のほうが短くなってきて、ゴールから物事を見る視点に立つようになったころから、昨日と昨年と同じような日々が繰り返されることの奇跡、幸せをかみしめるようになりました。
そして、そのような繰り返しの終点をあえて意識させてくれる大晦日は、特別な意義深い日です。
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