連日アメリカのABCニュースをYouTubeで見ていると、
ロシアのウクライナ侵攻の可能性の報道で一色です。
雪の積もった風景の中、戦車や兵士の砲撃演習の様子が、ロシア側から、西側諸国の報道から映し出され、
数々の専門家の意見も流され、軍事的緊張感が高まってきているのだということを実感します。
一方、日本のテレビでは北京オリンピックの競技の模様が映し出され(我が家にはテレビはないので、観ることはないのですが)、戦争である軍事侵攻と、平和のシンボルであるオリンピックが、双方とも同じ画面に映し出されるのは、なんとも皮肉な、現在の世界情勢です。
そもそもオリンピックは、ナチスのプロパガンダから、アフガン侵攻への抗議のモスクワオリンピックボイコット、今回の西側諸国のウクライナ侵攻抗議のための外交官がどの出席を見合わせるなど、過去において政治的に無関係ということはなく、むしろ政治舞台ともなってきました。
現に現在進行中の北京オリンピックを中国政府は重要な外交機会ととらえて、習近平氏はプーチン氏をはじめ、各国首脳との対談が行われています。
過去にもロシアはオリンピックで世界の世論が注目している隙をついて侵攻したこともあって、
今回の北京オリンピックは、ロシアにとって、ウクライナ侵攻を現実化する強化手段としてプーチン氏が利用しているように感じられます。
そもそもなぜロシアがウクライナ侵攻を試みようとしているのか?
それはウクライナがNATOに加盟しようとするなど、ロシア側の立場からすれば、自国への包囲網が広がってきていることへの恐怖があると思われます。
政治のパワーバランスといっても、国どおしの「マウンティング」のように思われます。
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