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師走の慌ただしさ

 コロナの緊急事態宣言が出ても、一向に人の流れは戻らないように感じられます。

 新たな変異株オミクロン株の出現もあって、

 国内感染者数は過去最低の数字なのに、心の中からコロナのことが消えるのは、

 予想よりも長い時間がかかりそうです。

 今は、未来に浸食されているのだなあというのは、このコロナで強く実感しました。

 現在感染していなくても、将来感染するリスクを織り込んだ行動をしなければならない。

 いくら「今、ここ」だけで生きようとしても、

 人間一人だけで生きていけない以上、他者の存在が未来の時間として関わってくる。

 いつまでもすっきりしない気持ちで過ごす日々がこれからも続きそうです。

 年内に済ませることに追われる師走の慌ただしさも、

 今年も数々の行事縮小の影響もあって、コロナ前のような慌ただしさはなく、

 静かな年末を迎えています。

 師走の慌ただしさが懐かしくさえ感じられます。