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ピンクカーペットに想う

 一昨日夜半からの雨が明け方まで降り続き、満開だった桜の花がかなり散っていました。

 けれども想像したよりも花もちしていて、8割ぐらいの花が残っていました。

 緑道の地面上には、散った桜の花びらが一面にこびりついて、一部は塊になっていました。

 レッドカーペットならぬピンクカーペットの上を歩いているようでした。

 レッドカーペットと言えば、アカデミー賞授賞式に俳優のウイル・スミスが、奥さんの容姿をからかったコメディアンを舞台上でなぐった行為がアメリカ社会で問題になっています。

 授賞式という公式の席で暴力は許されない恥ずべき行為だと思いますし、 

 映像を見る限り、からかったと思われる内容は、このような事態にならなければ、当事者以外何のことだかわからないようにも感じられました。

 そしてもし内容に抗議したいならば、舞台下で正式に抗議すればいいでしょうが、

 「俺の女を侮辱した」というオスとしての怒りが理性を吹き飛ばしたのでしょうし、

 マッチョな社会ではそのような行為は「男らしい」振る舞いだと賞賛される傾向があるように思われます。

 レディファーストで女性の権利が日本社会よりも認められ、女性の社会的進出も進んでいるアメリカですが、

 一方でマッチョ社会でもあると感じています。

 映画やドラマの中で男性同士の初対面の台詞はほとんどがマウンティング的な台詞で、たぶんアメリカ社会では当たり前でむしろ好意を示すための潤滑油的な意味合いもあるのでしょうが、腱か打っているのかと、へたすれば喧嘩スレスレの行為にヒヤヒヤします。

 アメリカ社会はマッチョな社会だなあとつくづく感じます。