21世紀の国際社会がまさかと思っていた、ロシアのウクライナ侵攻。
国際秩序を維持するはずの大国が、一方的に武力で他国を侵略し征服することが目の前で起きるなんて、
配信ビデオの画面を眺めながら信じられない思いでした。
流される映像は西側メディアからのものだけに、ウクライナがロシア軍によって被害を受けたものや、ウクライナ侵攻を非難する西側首脳陣の発表ばかりですが、
侵攻したロシア側の「内在的動機」をプーチンの当事者としての立場から報じたものは少ないように感じられます。
今回のウクライナ侵攻は、ロシアにとっても政治的、経済的(SWIFTが発動された)にもマイナスの方が大きいと思われるのに、あえてそれを犯してまで侵攻する動機はなにか?
それは冷戦崩壊後のNATO拡大しないという口約を破ったロシアの西側に対するプーチンの強い不信感と怒りが原因だとされています。
大国の膨大な国境がじわりじわりと敵対諸国に「侵略」されているという思いが、プーチンの脳裏に常にあったのだと思います。
けれども、それはかつて冷戦の二極の一方の大国の諜報機関で勤務したプーチンの意識の中だけで募った思いで、
ロシア国民は今回の侵略を支持する人は、被る経済的な被害の予測もあって、けっして歓迎してはいないと思います。
もし戦闘が長引くならば、ロシア国内で戦争忌避観が高まり、プーチン政権の基盤が危うくなると思われます。
資源もない小国ウクライナに、国際的に非難されても侵攻するプーチンの思いが、彼自身の怒りと不信感によるものが大きいとすれば、今こそ、国際社会は彼を「なだめて」戦争を早期に終わらせるように外交努力をすべきだと思います。
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