ボー・ロット著「脳は「ものの見方」で進化する」の中で、私たちは世界を感覚器を媒介として生み出された知覚を「創造している」とありました。
様々な生物は、それ自身が進化の過程で獲得してきた知覚の様式をもっていますが、ヒトの知覚も、ヒト独自の環境への適応のために独自に発達してきた感覚器のデータによって、脳が知覚を創造しているのです。
だから私たちは、現実というものに直接触れることは不可能になっています。
私たちが現実の世界だと思い込んでいるのは、私たちの感覚器を通して加工された世界なのです。
私たちが生きて経験することによって、外界のデータは常に更新され、脳の役目はそのデータを常にアップデートして新たな行動を引き出すことです。
脳は常に過去のデータから未来を予測して、私たちに行動を促すのです。
だから予想が外れた場合、つまり、過去のデータが現在の状況とマッチしない時、私たちは失望を感じます。
意識していなかったのですが、私たちは常に過去のデータから現状に即した行動をし、その結果を脳にフィードバックし、感情という形で評価していたのです。
だから、ロット氏が提唱するのは、もともと創作である世界を、自ら楽観的に創造することで、
自分の未来を明るいものに作り上げるということです。
具体的には常に楽観的に物事を捉え、それを習慣化する。
そうすることで、現実がどうであれ、少なくとも自分自身の脳内では常に前向きに捉えることができ、
強いては、それが積極的な行動を促し、経験値が上がり、現実に対するアップデイトの精度も上がっていく。
よしっ。これからは絶対に、前向きに捉えることにしようっと!
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