リスク管理の研究者神里達博氏が朝日新聞で、自身のコロナワクチン接種体験に基づくリスクコミュニケーションと「納得感」について述べていました。
氏はワクチン接種の副反応が激しく(39度を超える高熱)接種一日後に高熱のためにうなされる体験の最中、専門のリスク管理について「妄想(高熱のため)」されたようです。
リスクコミュニケーションとは、適切な情報を得ることで、リスクに対して「腑に落ちる」感覚を持つことができ、情報に対する信頼感を得て、適切な行動が可能になるようなコミュニケーションのあり方で、重要なのは、情報の一方的な伝達ではなく、情報を受け取る側が「納得感」を持ち、情報に対して適切なリアクションをすることであると言われています。
高熱下、コロナワクチンの機序を脳内でビジュアル的に「妄想」しながら氏が感じたのは、事前にコロナワクチンの機序の科学的に正しい情報を得ていたために、現在の苦しい身体症状に対する「恐怖」がなかったことです。
私もワクチン接種の副反応の際、全く同じ体験をしました。コロナウイルス感染に対する情報、身体の免疫機構、ワクチンの機序など事前に数冊本を読んでワクチン接種のリスクを把握していたので、私も接種後半日から丸一日、高熱でうなされながらも、心は平静でした。「この苦しみは、免疫抗体ができている証拠だと。」
そして翌日には、すっかり症状はなくなり、元気になりました。
もし、私が事前にこのような情報を得ていなければ、もし、間違った情報を得ていたならば、副反応の辛い時期を平静な気持ちで乗り越えられなかったと思います。
改めて、リスクコミュニケーションの重要性に気づかされた体験でした。
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