新型コロナウィルス流行で、東京は人出がかなり少なくなったように感じます。できる限り感染を広げないためにできることは、感染源に近づかないことなので家でじっとしていることが感染予防の一番だと思います。
で、この調子では多分3月いっぱい患者さんが激減することを予想して、事態は自分の力でコントロールできないときの常套として、諦めの速い私は、3月はロングバケーションとして捉えることにし、暇な一か月をいかに満喫するかのリストを考えられるだけ挙げてみることにしました。
すると不安な気持ちは吹っ飛んでしまって、自分自身が感染して苦しい症状があるというわけではなく、行動は制限されるとはいえ、有り余るほどの時間が与えられたことに感謝するとともに、不謹慎ですがウキウキしてきました。1か月長期旅行をして散財したと考えれば、収入減も諦めがつきます。
実際に、3月初めに実家に帰省する予定だったのですが、予約の患者さんが3月いっぱいキャンセルということになり、帰京の予定を一日後にずらすことにしました。本来ならばバーゲンチケットで変更不可能なのですが、感染拡大のため航空会社がキャンセル料・変更料無料で応じてくれることになり、思いがけず、実家で一日ゆっくりできることになりました。ラッキー。
フランケンシュタインの話の構想も、作者がスイスのリゾート地に滞在の折、天候不順で外出ができなく、暇をもてあました親しい仲間たちが連日集まり、それぞれが思いついた面白い話をしたことがきっかけで生まれたそうです。
今回の新型コロナウィルス流行のパンデミックで、もともと歩き回ることがDNAに刻み込まれている(でなければ、出アフリカにより地球全土に人類が拡散するはずない?)ヒトが、それが不可能になることのストレスとして、どのようなイマジネーションを働かせて発散するか。
パンデミックが与えてくれたロングバケーションからどのようなものが生み出されるのか、自分自身も含めて楽しみです。
自分自身でコントロールできないことは、それに委ねて、そこから少しでも与えられものを見出して、今、ここ、を充実して過ごすしかないですものね。
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