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下げ止まりの要因

 コロナ新規感染者数が下げ止まり、もしくは増加傾向にあるようです。

 年末ごろから急激に増加したオミクロン株による感染者数は3月に入り減少傾向がつづいていたのですが、3月20日の蔓延防止等重点措置解除のころから、徐々に増加傾向に転じてきました。

 年度末の行事や職場の移動に伴う歓送迎会が多くもあるでしょうし、暖かくなってきて、花見や行楽など、

 今まで自粛で制限されてきた人と会う機会が増えてきたことが要因にあると思います。

 若者を中心とした3回目のワクチン接種が伸び悩んでいることも。

 発症しても症状が軽く、ワクチンの副反応が強い若者が、ワクチン接種にメリットを感じず控えるのもむべなるかなと思いますが、ワクチン接種は集団免疫をつけて、お年寄りや病気の人など弱者を守るための利他的な目的を、若い世代にも理解して協力してもらうことが大切だと思いますが、コロナパンデミックからはや2年。

 私たちはコロナ疲れ、コロナ慣れしてしまっているように思います。

 あの2年前、初めて緊急事態宣言が出された時、「これからどうなるのだろう。。」不安にかられた思いを、2年後の現在、同じように実感することはもはや困難になっています。

 この2年間の間に、私たちは望むと望まざるとにかかわらず、コロナと共生する方法を心身ともに習得してしまったようです。

 感染防止のための三密防止や手洗いマスク着用の習慣化やワクチン接種(これは期待していたほどの効果はありませんでしたが)。

 そして異常とも思われていたステイホームの状態も、慣れれば意外と楽しめる部分や、それ以前の無理していた人間関係をリセットできたり、見直したりできたりと、コロナ感染を機に、暮らし方もマイペースの自分に合ったものに変えることができるようになったことなど。

 感染者数の下げ止まりは、自粛にうんざりして人との交流を求めるようになった反動もあると思いますが、長引くコロナ禍によって、コロナ耐性ができてしまって気が緩んでいることもあるように思います。