ラジオで気象予報士弓木春奈さんが「桜の花の色が白いと豊作」と気象にまつわることわざを紹介していました。
弓木さんは、気象に関することわざは、テクノロジーの発達していなかった時代、生き抜くために、そこで暮らす人々が気象の変化を必死で読み取ってきた知恵の宝庫だという思いからいつも紹介されていて、興味深く聴いています。
そしてそのことわざには科学的な根拠があるものも多く、この桜の花の色の薄さは、この時期「菜種梅雨」と呼ばれる春の長雨が続く日が多いため、日照時間が不足して花の色素の産出が不足する、もしくは曇り空に色が映えにくいためだそうです。
春にしっかりと降水量があり、植え付けの際の水も確保できると豊作になる可能性が高いからです。
弓木さんに言われる前から、今年の桜を眺めていて「色が薄いなあ。暖冬の関係かな?」と感じていましたが、桜の花の色の加減からさえも、その年の豊作を祈る祖先の思いが伝わってきました。
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