論座に感染症医岡田氏の国のコロナ対策暴露本の書評がありました。
ウイルスという人為の介しない自然現象に対して、つまり科学なのに対して、「ウイルス+感染」は、感染を媒体とする人間がいるため(だから「感染症」)、「政治」の世界に属するものになるということが赤裸々にかたられています。
そして岡田氏が女性でため、それは「個人(女性)対組織(男性)」の二項対立が背景にあるように描かれています。
確かに前代未聞のパンデミックに襲われ、事態は刻一刻と変化していく中、
科学者が、行政を指導していくためには、科学者といえども政治家にならざるを得ないのでしょう。
しかし本来ならば国民の利益(ここでは命)を最優先しなければならない「政治」が、
組織内のパワーバランスに影響されて、それがおろそかにされるのは絶対に許されないと思います。
しかし、しばしば、常日頃から組織内での「政治的」振る舞いを意識している人は、
無意識にうちに、組織のメンバーとしての保身の立場から、物事を捉えて実行しがちなのではないかと、
就職経験がなく、組織的振る舞いをすることの意義を実感としてわかない私は感じます。
ただ、願わくば、ウイルスという自然現象には、できるだけ、人為的に有効な感染症対策を取ってほしいものです。
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