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世田谷の猿

 先日近所の世田谷八幡宮で猿が目撃されたとのニュースがあったと知人からメイルがありました。

 何でも知人の大学生の息子さんが目撃者で写真を投稿したとのこと。

 また、昨日は大家さんから「ネズミが地面に穴を掘って巣をつくっているので、駆除したい。」と連絡がありました。

 猿といい、ネズミといい、都心の世田谷で思いがけない動物が出没するようになって驚いています。

 ネズミは多分近所の古い家を解体して新しくアパートを建設しているのが原因ではないかということですが、猿はいったいどこからやってきたのでしょうか?一匹だけ?

 実家の山口県の山村では、庭に狸やイノシシが出没して、地方の限界集落が次第に野生化の浸食を受けていることは実感していましたが、都会でも「野生化」が進んでいるのでしょうか?

 人間が築き上げてきた文明化の範囲は、自然のごく一部にすぎず、地球は大勢の生き物との共存の器だといういうことを最近改めて実感します。

 高齢化が進む地方では、人間の住む環境が自然の圧力によって浸食され、自然状態に再び戻りつつあるようです。

 都会に生きるとすべての環境が人工的にコントロールされることが可能なように錯覚してしまいますが、それはごく一部の人口圧力が自然の圧力を了解している地域だけで、圧力の拮抗次第では、人口圧力は自然に簡単に押しつぶされてしまうのだと、世田谷の猿やネズミ目撃で、ふと、感じました。