朝日新聞のネット配信記事で、「きくち体操」の創始者菊池和子氏の談話が載っていました。
写真で見る菊池氏は、80歳を超えた今でもさっそうと背筋を伸ばし、とても素敵に見えました。
そして体操を教えるモットーとして「自分の身体を愛しなさい」と言っていました。
私は自分の身体を好きになったことはありません。したがって愛したことなど一度もありません。
毎日何度も全身を映す鏡を見るたびに、「あ~嫌だ。」と心の中でつぶやいています。
背が低く、手足が短く、自分の身体に自分が好きと思える部分がないからです。
けれども菊池氏が言っていた「自分の身体を愛する」とは、自分の命を育んでいるからだは愛おしいものであり、他と比べて美醜の対象とすべきではないということでした。
どうころんでも、自分の身体は他人のそれと交換することはできません。
自分が身体を持って命を育むことは、逃れられない宿命であり、
変えられないことは受け入れることです。
「神よ、変えられることは変える勇気を、変えられないことは受け入れる諦念を、そして二つを見分ける知恵を授けてください」というのは、AA(アルコール依存症者の自助グループの回復プログラムの教え)でもあるのですが、
身体を嫌う=自己嫌悪の負のスパイラルから抜け出すためにも、自分の身体を慈しみ愛することは必要だと思いました。
コメントをお書きください