サイエンスライター長濱陽二著「自然免疫を高める」を読んで、今話題のワクチン=獲得免疫ではなく、
すべての生物が(ヒトも)生き残るためにある自然免疫を高めることこそがコロナに打ち勝つ手段ではないかと感じました。
自然免疫は、マクロファージや樹状細胞など食細胞と呼ばれる免疫細胞が、身体に侵入した異物を食べて消化してしまう作用だけでなく、大隅氏がノーベル賞受賞した「オートファジー」や、「ヒートショックプロテイン」など、細胞のリサイクルも含む、体が自ら細胞をメンテナンスする機能を指します。
獲得免疫は、生物の進化の過程で脊椎動物以降に獲得された機能で、洗練され、ターゲットとされる異物に対しては威力がありますが、生物は様々な自己防御の力を自ら持っていることを利用するいう意味では自然免疫の方が守備範囲が広く、そして獲得免疫が、実際にカラダと異物との闘いの結果獲得するという(ワクチンはそれを免除もしくは軽減する)リスクがあるのに対して、自然免疫は、獲得免疫の機構が作動しない段階、まだ異物との闘いがそれほど激しいものでない段階、もしくは予防の段階で働く免疫であるので、カラダにとってリスクが軽減されます。
また長濱氏がいうように、自然免疫は免疫としての働きだけでなく、細胞の再生にも関わっているので、アンチエイジングの働きも強める働きもあるようです。
自然免疫を高めるには、規則正しい生活、食物繊維の多い食品や発酵食品や抗酸化食品の摂取など、自分自身の力で可能なようです。
これからの健康は自然免疫を高めることが決め手だと感じました。
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