· 

ソーシャルディスタンスが教えてくれるもの

 東京都が今週末「不要不急外出禁止令」を出した週末がやってきました。天候も雨もしくは雪?のようなので、外出せず家にこもっていることに対する抵抗は少ないと思います。

 イタリアに留学しているカナダ人が「ソーシャルディスタンス」という言葉で、世界中のコロナウィルス流行に対する感染予防を呼びかけていました。

 このウィルス感染拡大予防のためには、人と人のコミュニケーションの距離をおくこと=ソーシャルディスタンスがもっとも有効だからです。

 ニュースで感染の蔓延の大きさや速度を知るにつれて、ヒトはつくづくソーシャルな生き物なのだと感じます。

 感染の媒介となるのはヒトとしての身体であり、ヒトはヒトとリアルに親密な距離で交流することを日々営んでいるのだなあと。

 現在ではテクノロジーの発達によってバーチャルに情報だけを交わすことができ、ソーシャルな関係の目的のかなりの部分は果たすことができるようになってきていて、このイタリア在住のカナダ人男性も独りアパートに暮らしながら様々なテクノロジーを駆使して親しい人とソーシャルな結びつきを維持して精神的も満たされているようです。

 今回のコロナ流行で、ソーシャルな結びつきのうち、バーチャルで可能なもの満たされるもの、リア充(古い言葉!)でなければならないものとは?

 人類史上、バーチャルなソーシャルコミュニケーションが強要される状況で世界中の人々が意識するようになるのかも知れないと思いました。